犬のいない人生なんて、、、
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心臓発作で倒れたご老人の言葉

 コロナ禍の4月頃、感染者が増え始めロックダウンになりましたが、たまに散歩で見かけるおじいさんを見かけなくなりました。まもなく別の犬の飼い主さんが、「彼は犬の散歩中に心臓発作を起こして、救急車で運ばれたんだ」と教えてくれました。

 幸い一命は取り留め、つい最近になって退院したそうです。たまたま妻がベンチに座っているのを見かけ、声をかけると、「心臓発作を起こしたんだ」と話し始め、愛犬はどこかの親切な知人の家族に引き取られたそう。その彼の愛犬も12歳くらいと老犬で、まだ元気なようですが、飼い主さんが発作の影響でもう面倒は見れない、500mしか歩けないんだといい、愛犬にももう会えないと言います。

 それほど遠くない街にいるそうなので、たまに会いにきてもらえないのかなと聞くと、会いたいのはもちろんだけど、お互いにとってその方が良いんだと。お互い辛くなっちゃうから、、、そして、

「自分にとって、犬のいない人生なんてありえないよ。」

とぼそっと言ったそうです。これにはちょっと妻も涙腺が緩みかけたそうですが、確かにいつかは来てしまうお別れの時間。最後まで面倒を見きれなくて、残念そうでした。

うちのFinoもまだ若く元気ですが、人間より短い寿命が迫って来ます。今から考えたくもないですが、お別れが人間より先に来てしまうわけで、一緒にいれる時間を大切にすべきだなと思いました。