近所のワンコと突然のお別れ
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4歳のヨークシャテリア

 近所を散歩すると、二人の高齢女性がそれぞれヨークシャテリアを連れて歩いていました。犬も飼い主も姉妹のような関係で、仲良く散歩する姿をよく見かけました。うちのFinoも慣れていて、そのうち1匹のワンコは、自分によく懐いていて、撫でてやると足元に転がってお腹を見せるほど。

 しかし、ここ数ヶ月はあまり見なくなり、久しぶりに会った時は、自分に懐いていたワンコは、随分と肥満になっていて驚きました。ご飯を与えすぎたのか、病気なのか、歩き方も非常にヨボヨボと歩いている感じ。

病気と獣医の医療ミス?

 するとまたしばらく姿を見なくなり、もう一人の高齢女性だけ散歩している感じ。ちょうど先日、妻が彼女に会ったので、話を聞くと、なんとそのヨークシャーテリアは獣医の医療ミスで亡くなってしまったとか。

 飼い主さんが、トリミングに連れて行った際に、呼吸をうまくしていないワンコに気がつき、すぐに病院に連れて行った方がいいと勧め、そのまま獣医へ。

 夏の暑い日で、犬にとっては過酷な天気でもありましたが、熱中症を疑い注射を打って、数時間様子を見ることになったそうです。そして、時間になり迎えに行くと、そのワンコは息をしていなかったということです。

 それが医療ミスなのか、ワンコの体調がすでにかなり悪かったのかはわかりませんが、少し前に気管支の手術をしたそうで、呼吸器系の問題があったことは間違いないようです。

ショックで塞ぎ込む飼い主さん

 ワンコを迎えに行って、亡くなっていたらどんな気持ちになるかは、動物の飼い主にとっては一番辛い、想像もつかないほどショックでしょう。それもまだ4歳のワンコです。

 いつも一緒に散歩をしていた高齢女性はマンションの部屋もお隣さんで、お互い一人暮らしのため、食事もいつも一緒、お互いの家で過ごすことも多く、本当に姉妹のようだったそうです。

 その日もいつも通り、夜に会う約束をしましたが、彼女はきません。ワンコを亡くしてまだショックなのだろうと思いましたが、ドアをノックしても反応無し。おかしいと思い、預かっていた合鍵で中に入ると、なんとその女性はベッドの上で亡くなっていたそうです。薬を大量に飲んでの自死。

 ワンコを亡くして落ち込んでいたのはもちろんですが、持病があり手術を勧められていて、しかし、もう手術はしたくないと話していたそうです。まだ60代前半です。

気さくに話してくれた方

 いつも散歩で会うだけの人でしたが、良い人でした。親戚でもないし、友人でもないし、名前も知らない間柄です。しかし、犬の名前はお互い知っていて、気さくに世間話もしてくれて、優しい方でした。

 ついこの間も、散歩中の彼女を道路の反対側で見かけたのに、もうワンコも飼い主さんもこの世に居ないとは、いまだに信じられません。あっという間に逝ってしまい、自分もショックを受けています。

 天国で、あのかわいい人懐っこいワンコと再会していることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。