野生の鹿を追い回す犬
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森に生息する野生の鹿が早朝顔を出す

人が住むエリアの近くにある森や山では、いまでも野生の鹿がいます。狩猟時期になると、犬の散歩もノーリード厳禁、地域によっては、森から300m以上離れるようにと条例でなっています。鹿が保護されている地域では、これらのルールを破ると罰金です。

臆病な鹿が顔を出すのは、早朝か夜遅くで、昼間はほとんど見かけません。(奈良公園の鹿は人慣れしすぎですが、、)それでも、2、3回鹿を見かけたことがあります。やはり早朝でした。もう一度は、午後でしたがこれには理由があります。以前事件を起こしたあのジャックラッセルテリアがまた問題行動を起こしたのです。

親鹿は子鹿を守ろうとして、、、

いつも森に入り込むと、なかなか出てこないジャックラッセルの子は、この日は、いつもより長い時間森の中から出てきませんでした。これは困ったと、犬仲間の飼い主達で手分けして、探しました。犬笛も全く役に立たずです。その間、自分たちの犬も迷子にならないようにリードに繋ぎます。

そして、しばらくして森の中を動物が走る音がしたと思ったら、なんと!鹿が2頭飛び出してきました!

大きい!

そして、次の瞬間、その後を追いかけるように、ジャックラッセルテリアが飛び出してきますが、捕まえられません。当然鹿を追いかけて、ものすごいスピードで走って行きます。飼い主の女性も息を切らして翻弄されてしまいます。

この親鹿2頭は、生まれたばかりの子鹿を守るために、森から出て、ジャックラッセルを子鹿から遠ざけるため、昼間にも関わらず森から出たようでした。子鹿がジャックラッセルに見つかってしまったら、おそらく最悪の結果を予想しなければなりません。

鹿の逃げるテクニックがすごい

鹿は非常に賢く、相手を巻くようにジグザグに走って行きます。しかもその間、後ろ足を蹴りあげながら走っています。これは万が一相手が後ろから追いついてきた際、蹴りを入れて防御しようということでしょう。

ジャックラッセルですら追いつけないスピードとテクニック。ものの数分で、2頭の鹿は茂みに隠れてしまい、ジャックラッセルも戻ってきますが、飼い主を無視して、また森に行こうとします。その間、どれくらいの時間がたったか、わかりませんが、ついにジャックラッセルとの間合いが、私の近いところに来て、これを逃すと相当長くなると思い、逃げようとするジャックラッセルのリードを思い切り踏みつけ、なんとか保護することに成功しました。

息を切らして、走ってきた飼い主さんは、もう真っ青な顔をしていました。自分より小さい犬を襲ってしまう上、今度は鹿を追いかけ回すハプニング。

この件に随分懲りて、それ以来このジャックラッセルは、原っぱに来なくなってしまいました。犬仲間がメールで連絡してみると、やはりトラウマになってしまって、自由に遊ばせられないとのこと。

いやはや、個体差もしつけの差もあるとは思いますが、犬の初心者が飼うには大変だと言われているジャックラッセルテリア。私も結構好きな犬種ですが、調べた際にやはり難しいと判断して、飼うことを諦めた犬種です。今は別のところで、散歩しているそうですが、うちのFinoとも仲は良かったので、ちょっと残念です。またどこか違う場所で、一緒に散歩に行けたらいいなと思います。