ラブラドールレトリバーと遊ぶ
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お客さんが来た

電車で3時間ほどかけて、うちに遊びに来てくれたラブラドールレトリーバーのボビー。ボビーは盲導犬を目指して(いわゆるパピーウォーカー)、トレーニング中の犬だったけど、先天性の関節の病気が発覚し、普段の生活は問題がないものの、盲導犬の試験にはパスができないという判断がなされ、そのままトレーニングしていた友人女性に引き取られた。

一緒に遊ぶ

遊びに来てくれた時期は、まだボビーが若くて、トレーニングを始めたばかりの頃。電車に乗せ、人ごみを歩かせるトレーニングを兼ねてということだった。ほぼ問題なくうちまでたどり着いたものの、家に入るなり大興奮で大暴れ!うちのFinoをおもちゃを見つけカミカミすると引きちぎってしまった。ボールも奪うし、Finoのお水やおやつも食べてしまう暴れよう。力もすごい!

最初は、Finoも一緒になって騒いでいたが、途中からどうでもよくなったのか、呆れ顔で見ていた。本当に盲導犬になれるのかな?と思うほどの暴れようでしたが、ラブラドールの若いうちは、そうした子が多いようです。もちろん大人しい子もいると思いますが。

盲導犬のトレーニングと里親

盲導犬になるためには、実際厳しい試験に合格しなくてはならず、初期段階のトレーニングと世話を希望する里親に出して行う。この友人ともう一人別の女性も引き取って世話をしていたが、トレーニングが終了すると、実際に目の不自由な人の元へ、正式に盲導犬として働くことになる。

つまり、里親を離れるわけだが、トレーニングの2年から3年の間にもちろん感情が移ってしまう。  このお別れが、ものすごく辛いらしい。盲導犬として活躍している間も、運が良ければ、たまに会うこともできるし、雇い主が入院や検査などでいない場合は、休暇先として里親が預かることもあるそうだ。この別の友人もお別れした後に、寂しくて、かなり落ち込んでしまったそうで、結局自分で犬を飼うという選択になったそうだ。

盲導犬の使命

目の不自由な人のため、時には老人ホームで寂しくしているお年寄りのために盲導犬や介助犬は、私たち人間に尽くしてくれます。知らない子供に耳を引っ張られても、じっと耐えなければいけないし、それを少しかわいそうだと思ってしまうこともあります。我々人間は、犬にどれだけ世話になっているのだろうと思います。犬と人間の関係は随分古いもので、家族との仲をとりもってくれたり、危険を知らせてくれたり、我々は多くのものを犬たちから受け取っています。その中でも盲導犬の使命は、時に過酷で重要な役割を担っているのだと、友人の犬を通じて改めて思いました。人間ができることは、全ての犬の飼い主が、愛情を注いで最後まで責任をもって面倒を見ることに尽きるのかなと思います。