犬仲間のジャックラッセルが起こした事件
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お転婆なジャックラッセル

いつも散歩で行く原っぱ。大体の同じ時間帯に来る犬は決まっていて、自然と犬同士が遊び、飼い主同士とも付き合いができます。犬を飼いはじめて、新たな人間関係が構築されたのは、非常に良かったところです。

いつも集まるのは、うちのFinoの他に、ゴールデンレトリーバー(雄)、東ヨーロッパ系の雑種2頭(雄と雌)、そしてジャックラッセル(雌)の5頭。最初は、警戒して吠えたりしていましたが、今では、集まって仲良く遊んだり散歩しています。つまり、この5頭は、完全に一つの群になっているのです。

群の習性

狼の習性が残っていて、犬が群れをなすのは有名だと思いますが、問題は他の犬がこの群れに近づいたときにとるリアクションでしょうか。群れを守るために、威嚇する場合もある訳で、飼い主同士で気をつけなければいけない点かもしれなません。

ある時、この5頭で散歩している際、年配の女性がパピヨンを連れて同じ原っぱにやって来ました。近所に住んでいて、犬も飼い主の女性も知っていたし、Finoもコンタクトをしたことがあるので、問題はありません。しかし、そのパピヨンは、確か当時10歳は超えていて、尚且つ怖がりな性格。どちらかと言うと、他の犬を避けて、散歩している感じだったので、群れに入って来たのは少し意外でした。

問題を抱えたジャックラッセルは

この数週間前に、ジャックラッセルはある問題行動を起こして、飼い主の女性Aさんも悩んでいるところでした。その問題行動とは、自分より小さい犬を見ると、なんと突然襲いかかるということでした。リードで散歩しているときはいいのですが、原っぱで話していて、急に他の犬が来て間に合わなかったようです。幸い向こうの犬にも怪我はなく、その時は大丈夫だったそうです。

それ以来、他の犬が来たらリードを持っていたジャックラッセルの飼い主のAさん。このパピヨンが来た時も、すぐに繋ぎましたが、犬を飼って20年以上の別の飼い主の女性Bさんが、私が様子を見て、コンタクトさせてあげる。と言うことで、彼女にリードを渡しました。確かに、トレーニングさせることは大事かもしれませんが、経験があるとはいえ、他人に任せることに少し違和感を感じました。

次の瞬間、、

少し時間をおき、パピヨンとジャックラッセルが一緒に問題なく大人しく歩いていたので、この別の飼い主のBさんが、リードを離してもいいと判断したようで、ジャックラッセルのリードを離しました。

すると次の瞬間、ジャックラッセルは、パピヨンに向かって襲いかかったのです。遊ぶとか、戯れるという感じではなく、歯を出して、パピヨンの首輪あたりを噛もうとしていました。すぐに抑えて、引き離したのですが、パピヨンはあまりの恐怖に動転したのか、家まで走って行ってしまいました。パピヨンの飼い主も高齢のため、当然追いつけず途中で転倒してしまう状態でした。パピヨンも飼い主の高齢女性も少し擦りむく怪我で済んだのですが、一緒にいて、冷やっとした瞬間でした。

しつけコースの行き直し

ジャックラッセルの飼い主のAさんは、この件があってから、しばらく原っぱには来ませんでしたが、しつけコースに通い直すことにしたそうです。

このジャックラッセルの飼い主さんは、夫婦で共働きで、ジャックラッセルは一人で家にいる時間が多いようです。話を聞くと、留守番中に靴は噛みちぎられ、家の中は割と引っ搔き回されるようでした。ステレスも溜まっているのでしょう。

このAさんも実は初めての犬のようで、見ている限り、叱り方や接し方が、優しすぎるようでした。呼び戻しや注意をしても、ジャックラッセルは、完全にAさんを無視していましたし、犬仲間の間でも心配されていました。

側から見ると、このジャックラッセルは、最初のしつけが、失敗したようにも思えるのですが、3年ほど一緒に遊ばせていて思うのは、先天性の激怒症のようなものなんではないかと思っています。ベテランの飼い主さんも、もっと上手にしつけができたはずだと言っていましたが、異常行動とも思える突然の激唱でしたので、非常に大変そうです。幸い小さな犬なので女性でも力で抑えることはできるでしょうが、手を離してしまうと、状況によってはかなり危険かもしれません。

Finoともいつも仲良く遊んでくれ、私にも懐いてくれており、本当に可愛いジャックラッセルですが、同じ飼い主としても気になるところです。