コロナパンデミックでペットの無責任な飼育増加
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*写真はブリーダーさんのところで。イングリッシュ・スプリンガースパニエルの赤ちゃんたち

昨年のコロナからペットを飼う人が増えた

親はテレワーク、子供はホームスクーリングという時期がちょうど昨年の今頃から始まり、夏に一旦落ち着くも、年末年始に向けコロナ変異株の流行で自宅待機が多い中、ペットを飼う家族も増えたということは聞いていました。

徐々に職場に復帰しだして、小売店などは営業を再開。結果、面倒を見れなくなった家族が犬や猫などのペットを動物保護施設に預けに来ているという悲しい現実があります。ある程度予想はできていましたが、一時的に家にいる時間が増えてペットを飼うことを決めるのは少し無責任な気がします。

犬や猫は病気にもなりますし、予防接種もあります。怪我もしますし、躾も必要。とにかく、最初は大変ですので、自宅待機で時間があるのは良いことですが、その後10年前後きちんと面倒をみる覚悟がないと、飼う資格はないと思っています。

スペインから犬を引き取った人

スイスだけではなく、欧州各国でこうした問題が起きているようで、先日散歩中に会った女性は、1ヶ月前にスペインから犬を引き取ったということで、2歳半の保護犬にしつけをしているところでした。スペインでも飼育放棄された犬や猫たちが増加していて、状況はスイスよりもひどいようです。動物保護の組織が引き取り手を探していて、全て手配をしてくれるようですが、命を救われた保護犬は徐々に懐いてきており、他の犬ともコンタクトをし始めてスイスでの生活に慣れてきているそうです。

しかしながら、引き取り手のない犬や猫の方が圧倒的に多いでしょう。犬や猫を迎えるなら、家族での話し合いは必要ですし、誰がどの時間に面倒をみるかなどが大事です。よくYoutubeなどで、家族がサプライズで犬をダンボール箱の中からだして、子供たちを喜ばせている動画がありますが、犬はおもちゃではありません。その後、大事に育てられている犬がどれくらいいるのか心配です。

コロナウィルスで、人々の生活様式が変わってしまったのは、皆が感じていることです。犬や猫を家族に迎える人は、十分に考えてから迎えてほしいものです。