スイスでも犬の盗難
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シベリアンハスキーが忽然と姿を消した

先週ショックなニュースがありました。自分が住むエリアで、庭先で寝ていたシベリアンハスキーが盗難されたというニュースです。
飼い主の女性は、夜、庭で寝ているシベリアンハスキーを見に行くと、首輪が何者かに外されて、庭の柵も開いていたということです。
それにしても、物音も立てずに、吠えもせず、首輪を外してどうやって連れ去ったのか不思議です。

これを聞いて、まず疑問に思った人も多いのですが、今時犬が庭で犬小屋に寝ていることがあるのか?ということです。
しかし、飼い主さんによると、シベリアンハスキーなので、家の中では暑すぎるため外で寝ていたということです。

確かに、欧州の家の中はセントラルヒーティングのため、Tシャツでも過ごせるくらい。
しかし、外はマイナスの世界ですので、いくら犬でも寒いだろうと思う人が多いようです。
ただ、そこはおそらく犬種にもよると思いますし、犬が一番心地いい環境がベストでしょう。他人がとやかくいうことではないかもしれません。人間が思う以上に寒さに強い犬種もいます。

コロナ禍に増えた、ペットの衝動買と盗難

メディアでも、昨年はよく耳にしたペットの盗難。これはイギリスで多発していたと記憶していますが、コロナ禍で家にいることが多くなり、その際に犬や猫を飼う人が増えたため、需要が高まったことが要因の一つです。これに目をつけた犯罪集団が、ペットの犬を盗難して、ネットで高く売ろうということです。

イギリスは知りませんが、スイスの場合は、登録されたペット(犬猫)には、チップが入っています。これは義務になっていますが、個人情報、つまり飼い主の住所や番号などと紐づいています。
それゆえ、GPSで追跡できる場合もあり、知らずに盗難犬を購入した人が、獣医に連れて行けば一発でわかります。
こうしたことを知らないで、人の犬を連れ去る犯罪者がいるのは本当に腹立たしいです。

犬や猫はもはやペットとは呼ばない

犬や猫を飼っているほとんどの人は、ペットという認識ではなく、家族という認識で犬に接しているはずです。つまり、犬の盗難は、家族が誘拐されたことと同じです。
飼い主の女性は、チラシを貼っていましたが、まだ見つからないようです。もう近くにはいないのかもしれません。

こうした犬の盗難も言語道断ですが、やはり、コロナ禍の無責任なペットの飼育放棄は同じくらいひどいと思います。山に捨てるとか、いらなくなったから保健所に預けに行くとか、まるで電化製品かおもちゃ扱いです。
各国で問題になっていて、保健所の保護犬、保護猫が急増しています。本当に可愛そうです。人間の都合でしかないですから。
一度、家族に迎えたのなら、最後まで責任と愛情を持って暮らすのが当たり前です。

それができないなら、簡単に捨ててしまえるなら、誰かの家族である犬を誘拐して売り飛ばす犯罪者と変わりありません。
少しキツイ言い方ですが、そう思った犬の誘拐事件です。
早く見つかってほしいですね。